TPPの仕組みとメリット・デメリット

まずはTPPのメリットを点検してみる

 

 

もしTPPに参加して自由貿易になれば、どんなメリットがあるのでしょうか。まず、国外へ輸出する産品や国内へ輸入する産品すべて、TPP参加国同士であれば関税が0円となります。つまりTPPのメリットは、輸入品に関税がかからなくなるため輸入品を安く国内に流通させることができる点にあります。

 

現在、日本では輸入コンニャクイモ=1,706%、輸入精米=778%などの関税がかけられていますが、関税が高いほど価格も高くなりますね。だからTPPに参加すれば、輸入品の値段が下がるということです。

 

そうなると高級米のカリフォルニア産コシヒカリが10kgで700~800円という破格の値段で買えるようになったり、牛丼チェーン店の牛丼も200円を切るだろうと予測されています。消費者にはありがたいかぎりです。

 

また、日本の農業問題対策の有効手段になるとする指摘もあります。現在、日本の農業就労者は減少と高齢化の一途にあり問題は深刻です。ところがもしTPPに参加すれば、関税がゼロのため海外諸国とハンディなしの対等な土俵に立たされることに。つまりTPP参加とは日本が「農業最適地から輸入する国」に変換をはかることにほかならず、農業問題の解決につながるという考え方です。