TPPの仕組みとメリット・デメリット



賛否両論まっぷたつに分かれた世論

 

 

菅首相がTPPへの参加検討を表明したことから、日本国内でがぜんTPPへの関心が高まりました。参加か不参加かマスメディアから世論まで、現在は賛否両論の状態です。

 

賛成派の筆頭は、エコノミストの大前研一氏でしょう。彼は、「TPP参加こそ、農業問題を解決する唯一の道」だと論陣を張っています。同じくエコノミストの高橋洋一氏は、TPPはなぜ日本にメリットがあるのかについて経済誌に『誰も損をしない「貿易自由化の経済学」』を発表しました。

 

また、東京工科大学教授の尾崎弘之氏は、「菅再選内閣に望まれる、TPPに関する建設的な議論」をホームページなどに掲載し、TPP参加をうながしています。

 

一方、反対派の先鋒は慶応大学経済学部教授の金子勝氏。みずからのブログで、「菅首相も、TPPへの参加を“平成の開国”と呼び“自由貿易を錦の御旗”にしています……そもそも“自由貿易”にまで立ち返って考えてみないといけない…」と、安易な参加に警鐘を鳴らしています。

 

京都大学助教授の中野剛士氏も、「経済原則からして、日本はTPP参加で輸出拡大をはかることなどできない」とする反対派です。どちらの意見も経済学的な根拠があり、さていずれの考え方に与するべきでしょうか?